抄録
電気泳動型ディスプレイ(EPD)はペーパーライクな反射型ディスプレイとして注目を集めている.本稿では,EPDに対して,われわれが開発した新しいシミュレーションモデルを解説する.EPD中の顔料粒子の運動を計算する際に媒質の流体力学効果を考慮すると,電気浸透流により複雑な流れが発生することがシミュレーションからわかった.各時刻における個々の顔料粒子の位置座標とKubelka-Munk理論を用いて,反射率の時間依存性を計算できる.われわれのシミュレーションモデルは,実験でも観察される電極上での顔料粒子のクラスタリングや反射率の時間依存性を再現できる.