抄録
ガラス基板上に有機顔料粒子を堆積する新規コーティング法あるいは画像形成法を提案する.この手法は,均一系光触媒反応を利用するものであり,堆積浴としては,顔料(フタロシアニン),顔料を分散するための界面活性剤,光触媒(Ru(bpy)3Cl3, bpy=ビピリジン)そして電子受容性犠牲試薬([Co(NH3)5Cl]Cl2 )を分散あるいは溶解した水性媒体を用いる.フォトマスクとガラス基板を通して光照射(450nm)を行ったところ,フタロシアニンと水酸化コバルトから成るハイブリッド膜(パターン)が得られた.膜形成に及ぼす露光時間,露光強度,及び界面活性剤タイプの影響を検討し,膜堆積機構に関するモデルを提案した.また,得られたハイブリッド膜の暗時及び光照射下での,表面型セルを用いた電気伝導度の測定から,ハイブリッド膜は光電感度を有することがわかった.