日本画像学会誌
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Imaging Today
『最近のカラー画像記録装置』
フルカラー複合機キヤノンiR C 6800の採用技術
—a-Siドラム対応フルカラー現像システム—
桝田 恒司
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2006 年 45 巻 2 号 p. 166-172

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抄録
キヤノンが2004年発売した電子写真式フルカラー複合機iR C 6800は,フルカラー機ではキヤノンで初めてa-Si(アモルファスシリコン)感光ドラムを搭載している.iR C 6800のコンセプトは,「オフィスでのカラーシフトを加速させるべく白黒機を置き換え可能であること」である.このコンセプトの実現のために,高表面硬度,リニアなE-V 特性,帯電・光劣化少,高誘電率,という特徴を有するa-Si感光ドラムを選択した.さらに,a-Si感光ドラムに適合した現像方式として,やはりキヤノンで初めて黒は磁性一成分ジャンピング方式と色は二成分方式の組合せ(ハイブリッドエンジン)を採用した.さらに,色現像は,高抵抗・低磁化キャリアによる軽圧縮型である
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© 2006 一般社団法人 日本画像学会
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