日本画像学会誌
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Imaging Today
定着トナー溶融プロセスの数値シミュレーション
長谷部 恵
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2010 年 49 巻 3 号 p. 182-190

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抄録

定着ニップ内のトナー溶融変形挙動を直接シミュレーションする新しい解析技術を開発した.解析手法に,固体・液体・気体の統一解法として知られるCCUP法,トナーレオロジーの構成方程式にLeonovモデルを適用した.本解析技術では,定着ニップ内においてトナーを積層した粒子として扱い,温度履歴により変化するトナーの粘弾性特性とニップ圧を考慮したトナーの変形解析が可能である.トナーの粘弾性特性を,マルチモードMaxwellモデルの理論式より実測データをフィッティングして再現し,また温度特性はWLF (Williams-Landel-Ferry) 則を適用して,任意温度での対応を可能とした.ここでは,これらの解析技術を解説するとともに,実際の定着パラメータによる溶融解析例を示す.

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© 2010 一般社団法人 日本画像学会
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