抄録
色再現方法として,原稿に忠実な色再現方法の他に,好ましい色再現方法がある.好ましい色は記憶色と関連していると言われているが,環境や文化によって記憶色は異なる傾向にある.
世界各国における好ましい色を知るために,その評価方法について検討を行い,千葉大学の小林裕幸教授が提案する新しいサンプル提示法である「系統的配置法」を応用して,京セラミタ独自の好ましい色の評価方法を確立した.各国共通で記憶色を持つような対象物の選定,シーンの特定に配慮した質問方法を考案し,全世界的に調査可能な評価方法を確立させた.この評価方法を用いて,日本およびその他5カ国で好ましい色の調査を行ったのでその結果と合わせて報告する.