日本画像学会誌
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Imaging Today
感熱孔版印刷
石井 重徳池嶋 昭一
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2012 年 51 巻 1 号 p. 42-48

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抄録
孔版印刷は,版の形態によりスクリーン印刷と謄写印刷に大別される.謄写印刷は,1874年のズッカートの発明以来,多くの技術開発が行われてきた.特に1980年以降,製版と印刷の全工程を自動化した製版印刷一体型機が実現したことと,デジタル信号を扱える感熱製版法を確立したことにより,用途が急拡大した.現在では,簡便に,早く,多枚数の印刷物を得ることができる作像技術という特徴を活かして,感熱孔版印刷機は,世界の多くの国々で事務用途や軽印刷の分野で用いられている.本稿では,それらの技術開発の歴史を振り返るとともに,感熱孔版印刷の作像技術の要点について,製版 · 印刷 · プロセス設計の観点で解説する.
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© 2012 一般社団法人 日本画像学会
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