2007年度からの3年間，電子ペーパー部会で検討を加えた，電子ペーパー技術のデジタルサイネージ市場応用と普及についての部会報告の改訂版である．本論文では，「デジタルサイネージ」を，本来の意味である電子広告媒体を含む一般的な電子掲示として検討を加えた．電子POP，電子広告市場への技術応用検討では，対象となる電子広告市場の現状を踏まえ，電子POP，電子広告 (屋内)，電子広告 (屋外)，大型屋外広告の4つのカテゴリに分け，各々技術応用に際して必要とされる要件を定義，市場普及に必要な課題を整理した．電子掲示板市場への技術応用検討では，紙媒体市場の現状から，電子掲示板含むデジタル化が進んでいる事を予想し，パネルサイズで3つのカテゴリに分類した上で，各々技術応用に際して必要とされる要件を定義，市場普及に必要な課題を整理した．
