抄録
導電性高分子を絶縁性環状分子で被覆した分子被覆導線や,導電性高分子が自発的に集合したナノファイバーは,nmオーダーの直径をもち,高い電気伝導を示す材料として,各種ナノデバイスの有力な材料となることが期待されている.こうしたナノワイヤの1本レベルでの電気物性について解説する.特に,ナノファイバーは作製条件によってその結晶性を制御することができるため,ミクロな構造と電気物性の関係を調査し,電界効果トランジスタとしての機能の評価を行った.さらにナノファイバーのトポロジーと電気物性の関係や,ナノファイバーを汎用高分子と複合化したナノコンポジットの構造と電気物性について紹介し,今後のナノテクノロジーへの応用の可能性について述べる.