抄録
体幹部臓器の呼吸性体動を経時的断層像として得られれば,これを疾患の診断や放射線治療,核医学画像の画質改善等に利用できる可能性がある.われわれは,この目的のために2次元時系列MR画像を適切に合成して,3次元時系列MR画像すなわち4次元MR画像を構築する方法を考案した.これは,異なるスライスで得られた時系列画像群を,これと直交する時系列画像を利用して同期させ合成する方法である.本稿ではまずその基本原理を説明するとともに実際に得られた4次元MR画像を例示する.また,この手法をベースとして,より短時間でのデータ収集法について検討した結果についても触れる.さらに,得られた4次元MR画像から横隔膜を抽出し,その体軸方向の変位量やスピードを可視化・解析する手法についても紹介する.