日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
ISSN-L : 1344-4425
Imaging Today
予測診断を目指した医用画像に基づく血流シミュレーション
大島 まり小林 匡治
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 52 巻 3 号 p. 212-218

詳細
抄録
医用画像の急速な発達により,生体内の形態や機能の高度な情報をin vivoで得ることが可能となってきている.さらに医用画像と数値シミュレーションを組み合わせることにより,手術後の状態や病状の進行状態を予測することが可能になると考えられる.そこで,循環器系疾患の原因となる動脈硬化症や脳動脈瘤などの血管病変を対象に取り上げ,医用画像と数値シミュレーションを融合した医用画像に基づく数値シミュレーションpatient-specific modeling and simulationについて概要を解説する.このような手法を実際の患者の個別データに適用した例を取り上げ,CT (Computed Tomography) やMRI (Magnetic Resonance Imaging system) からの形状構築,および脳循環あるいは脳動脈瘤において血行力学がどのように関与しているかについて患者個別に検証する.そしてこれらの例を通して,医用画像とシミュレーション技術の融合による予測診断についての現状と今後の展開についてふれる.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人 日本画像学会
前の記事 次の記事
feedback
Top