日本画像学会誌
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Imaging Today
3Dプリンタ材料の最新動向と今後の展望
萩原 恒夫
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2015 年 54 巻 4 号 p. 293-300

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抄録

三次元積層造形装置は,30余年前に発明され,形状確認や試作を中心に製造業で使われてきた.最近,これら装置は3Dプリンタと呼ばれることが多くなると共に,将来の製造技術として世界中で大きく注目されている.ここではこの3Dプリンタとその材料の現状を整理すると共に今後を展望した.3Dプリンタの出力である三次元造形物が広く一般に受け入れられるためにはその物性や機能性などの性能が重要である.しかし,現状ではその造形物が必ずしも充分な性能を有しているとは言えない.今後この技術がより発展するためには,装置の低価格化のみならず,材料の開発が強く求められている.

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© 2015 一般社団法人 日本画像学会
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