日本画像学会誌
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Imaging Today
3Dプリンタの医用応用
梅津 信二郎中村 真人
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2015 年 54 巻 4 号 p. 326-331

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抄録

疾病や外傷などで失われた組織や臓器を取り戻すことを目的として,再生医工学 (Tissue Engineering) の研究が始まり,世界に広まった.近年,3Dプリンタを始めとする造形技術を応用した研究が注目され,バイオプリンティング,バイオファブリケーション,バイオマニュファクチュアリング等と呼ばれている.生きた細胞や機能する精巧な3次元状の生体組織を人工的に作製するにあたり,さらなる技術の発展が期待されている.これまで再生医工学の技術には,3次元の足場材 (スキャホールド) を作製して培養する,有形の鋳型で模って培養する,細胞シートを積み重ねる,MEMS技術を援用して作製したマイクロウェルやマイクロ流路を利用してスフェロイドやファイバーを作製するなどが挙げられるが,異種インク材料をそれぞれ任意の箇所に,任意の量をコンピュータ制御で実装可能なことから,プリンタ技術,3次元プリンタ技術の応用が強く期待されている.本解説では,様々な方式のバイオ3Dプリンタを紹介する.

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© 2015 一般社団法人 日本画像学会
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