2016 年 55 巻 5 号 p. 541-548
本年,5月31日より6月10日の11日間,ドイツ・デュッセルドルフ見本市会場においてdrupa 2016 (国際印刷・メディア産業展) が開催された.印刷業界における世界最大の展示会であり,4年に一度,開催されている.本展示会の位置付けは印刷技術の「将来を見せる」ところにあり,各社が最新の技術を展示する傾向が強い.前々回のdrupaではアナログ印刷機に匹敵する生産性を有するインクジェットプリンタが初めて展示され,Inkjet drupaとも称されていた.今回はインクジェットプリンタが数多くのメーカーより展示されるようになり,本格的な普及の時代に入ったことを実感させるものであった (Inkjet 3.0と一部では称される程であった).
本稿においては各社が発表したインクジェットを中心としたデジタル印刷機を概観し,市場の技術動向を解説する.