2016 年 55 巻 5 号 p. 549-555
出版社が直営の印刷工場を持ったことと,デバイスがデジタル印刷だったことからオープン当初は多くのメディアの取材を受け,業界内で大きな話題となった.
出版不況下における画期的な試みであると評価する論者がいる一方,「出版社が内製に舵を切った」「出版は脱オフセットが進む」などと受け手によって様々な解釈がなされたこともある.
しかし3年間の活動を経た今,工場開設の本当の目的は何だったのか?当初掲げた目標は達成できたのか?稼働率はどうなっているのか?
多くの疑問に対して工場運営に携わる講談社業務企画部土井秀倫がレポートする.