日本画像学会誌
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Imaging Today
電子写真におけるカプセル化技術
山﨑 弘
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2020 年 59 巻 4 号 p. 409-418

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抄録

カプセル化技術は機能分離技術である.電子写真ではトナーを紙などに定着させ,画像を形成する.その際,トナーは保管·輸送·補給·現像の段階では粉体としての機能が要求される.一方,定着段階では紙などへトナーが接着しなくてはならない.このように相反する機能をトナーには求められている.さらに,二成分系現像剤では,トナーに帯電を付与するためにキャリアが使用される.現像部ではキャリアは磁力で保持され,表面で摩擦帯電によりトナーへ電荷が付与される.このように,キャリアでは複数の機能を求められている.

このように,相反する機能及び複数の機能を発揮させるため,トナーではコアとシェルで機能分離させたカプセルトナーが,キャリアではコアに樹脂被覆した樹脂被覆型キャリアがカプセル化技術として使用されている.

本解説ではこれら技術の流れを俯瞰するとともに,技術を解説していく.

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© 2020 一般社団法人 日本画像学会
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