2020 年 59 巻 5 号 p. 509-513
組み込みソフトウェアの開発能力の強化や人材の確保が近年日本の産業界の課題となっている.そのような状況の中,従来の組み込みシステム開発の課題を解消するためのモデルベースデザイン (MBD : Model-Based Design) が様々な産業界で適用が広がっている.本稿では,まずモデルベースデザインがどのような開発手法であるのか,従来の開発手法と比較してどのようなメリットがあるのかを示す.続いて最も適用が広がっていると言える自動車業界におけるモデルベースデザインの動向,組み込みシステム開発におけるモデルベースデザインの普及トレンド,そしてMFP (Multi-function Peripheral) 業界におけるモデルベースデザインの動向について実際の事例を交えての説明を行う.