電子写真システムにおける一連のトナー画像形成工程をシミュレーションする手法として,トナーに働く電気力を高精度に考慮可能な粒子挙動と電磁界の連成計算法および大領域のトナー溶融変形計算法を開発した.粒子挙動と電磁界の連成計算おいては,トナー電荷に作用するクーロン力に加えて,トナーの誘電分極に作用するグラディエント力を考慮してトナーの運動をシミュレーションする.また,トナー溶融変形計算においては,トナーの粘弾性特性,定着プロセスの各設計因子,および紙形状を考慮しつつ大領域の三次元のトナー像構造の溶融変形をシミュレーションする.本稿ではこれらの計算手法について解説を行うと共に,本手法を用いた解析事例を説明する.