電子写真学会誌
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昇華型通電転写記録方式による高速・高品位記録
宮脇 勝明武田 有介森 隆志柳田 香
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1992 年 31 巻 1 号 p. 26-31

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抄録
昇華型通電転写記録方式によって高速・高品位記録を実現した.この方式の主要素は通電ヘッドと通電インクシートである.その最適スペックを求めるため,通電ヘッドについては,高速記録における電極面積と濃度の関係を数値シミュレーションにより検討し,その結果に基づいて製作した.一方,通電インクシートは抵抗層,導電層,インク層の3層構造からなるが,そのうち抵抗層の抵抗値を変えて4種類製作した.濃度を記録エネルギーと印加パネル幅についての検討を行うとともに,記録速度と階調性についての実験を試みた.その結果,最高濃度1.8を1.2msの1ライン時間で,光沢を低下させることなく優れた階調性を示す画像が得られることがわかった.
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© 1992 一般社団法人 日本画像学会
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