電子写真学会誌
Online ISSN : 1880-5108
Print ISSN : 0387-916X
ISSN-L : 0387-916X
論文
絶縁体を用いた転写方式における感光体への吸着現象に関する解析
詫間 康夫永田 徹也伊川 辰夫松野 順一梅田 高雄三輪 正人
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 34 巻 1 号 p. 23-29

詳細
抄録
記録紙に直接電荷を供給するコロナ転写方式では,記録紙が感光体に静電吸着する現象が起こる.しかしローラ転写方式やベルト転写方式などの絶縁体に電荷を与える転写方式でも,絶縁体から記録紙へ電荷が注入することによって,この現象は発生する.本報では,この電荷注入の一過程として,パッシェン放電に起因する過程を検討した.その結果,パッシェン放電は記録紙端部の突起に起因した空隙で起こることを理論的に明らかにし,さらに実際に放電が発生していることを観測した.
著者関連情報
© 1995 一般社団法人 日本画像学会
前の記事 次の記事
feedback
Top