電子写真学会誌
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論文
レスオゾン小型固体チャージャ
保坂 靖夫中尾 英之石井 浩一
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1997 年 36 巻 2 号 p. 75-84

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抄録

レスオゾン固体チャージャは,イオンを発生する固体化イオン発生器と発生オゾンを分解する加熱領域からなる.10 mm幅のセラミック基板上に5 mm幅にわたりイオン発生電極を設けた固体化イオン発生器に5 kHz, 2.4 kVp-pの交流電圧を印加し,OPC感光体を20 PPM相当の高速で帯電する電極構造を決定した.このセラミック基板背面にヒータを設け,NOxによる硝酸イオン発生を防止してイオン発生を安定化させている.さらに,イオン発生電極を薄膜SiO2で被覆し,コロナイオン衝撃による電極磨耗を防止して40万枚相当の長寿命化を図った.一方,オゾンが熱分解する間に気中を拡散する距離500μmの領域を加熱し,オゾン発生量をワイアチャージャの20%以下に抑えることに成功した.

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© 1997 一般社団法人 日本画像学会
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