トナー画像によるディスプレイ装置が開発された.このような装置においては感光体は画像表示中の光疲労のため用いることが困難である.従ってマグネスタイラス記録法が採用された.マグネスタイラス記録法では帯電も除電も必要としない.そして記録には摩擦帯電を利用しないので環境変化に対し安定であると思われた.
ここではこの導電性磁性トナーを用いた画像表示装置における記録システムについて報告する.トナーの粒径と記録層の厚さはガンマ特性に大きな影響を持つ.30ボルトの記録電圧で充分な濃度が得られるシステムが実現された.マグネットローラの磁極数は横方向の線の解像のためには重要である.クリーニングとトナーの循環システムも画像の繰り返し形成には重要である.残留電荷による残像の発生防止と,記録シートの摩擦帯電によるカブリの発生防止のためクリーニングブラシにはバイアス電圧が印加された.