国際生命情報科学会誌
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第4回生命情報科学シンポジウム
気功法および練功年数の違いにおける脳波の比較
河野 貴美子山本 幹男小久保 秀之境田 英昭平田 剛黄 健柴 剣宇
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1997 年 15 巻 2 号 p. 365-370

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抄録

気功法や練功年数の違いが脳波に如何に現れるか検討した。実験は気功師の内気功(站粧功)、外気功(空勁功)および一般練功者(鍛練期間は17か月から3年)の内気功(真気運行法)である。後頭部におけるα波は、外気功中、気功師では減少したが、受け手は増大、また一般練功者の静功中は増大が認められた。後頭部に対する前頭極のα波平均振幅値の比を計算したところ、気功師はこの値が大きかった。特に站粧功中は顕著に増大、値は1より大きくなった(すなわち、α波は後頭部より前頭部に大)。練功者では練功年数が長いほどこの比が大きい傾向が見られた。α波の周波数は外気功では速く、静かな気功ほど遅くなる傾向がある。周波数が遅くなった者では前頭中央部中心にθ波も現れていた。

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© 1997 国際生命情報科学会
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