国際生命情報科学会誌
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第4回生命情報科学シンポジウム
坐禅時における内分泌の変化
樋口 雄三小谷 泰則樋口 博信峯岸 由紀子伊丹 仁朗
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1997 年 15 巻 2 号 p. 404-407

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抄録

ストレスに満ち溢れた現代社会において、心を如何にコントロールするかということが重要な課題となっており、その方策のひとつとして禅が注目されている。40分間の坐禅の前後における静脈血中のコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン及びβーエンドルフィンの変動を測定した。コルチゾールとアドレナリンは減少し、ノルアドレナリンは増加した。βーエンドルフィンは増加傾向を示した。血漿コルチゾール及びアドレナリンが減少していることから、坐禅によりストレスが緩解し、交感神経活動が低下するものと考えられる。ノルアドレナリンの増加は高い意識水準にあることを示している。現在、例数を増やして検討中である。

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© 1997 国際生命情報科学会
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