1999 年 17 巻 1 号 p. 156-162
80kHz水晶共振(EQR)装置によって生体に様々な変化が現れることが知られているが、なぜ起こるかについては明確ではなかった。我々は、これはEQRが作るベクトルポテンシャルの変化によるものと推測し、この強さと空間的な広がりについて検討した。しかし、EQRによるベクトルポテンシャルは水晶球によって作られ、容易に強さを見積もることは困難なため、簡単化した交流ダイポールモデルを用いて計算によって導き出す試みを行った結果、ベクトルポテンシャルの強さは距離の逆数で表され、共振電流3mAのとき、水晶球から45cmの距離で2.33×10^<-11> Wb / mであるることが分かった。