抄録
本報告では、生物からの可視光域の極微弱強度の光子放射(生物フォトン)計測手法と、いくつかの解析結果について報告する。計測においては、真空断熱とペルチェ冷却により冷やされた光電子増倍管(-20℃)が、検出器として用いられた。計測装置の特徴は、低暗電流の小面積光電面と光ファイバケーブル(直径1cm)が使用されていることである。この光ファイバの使用により、計測時の操作性が向上し、かつ、小さい領域を計測することが可能となっている。最後に、生物フォトンのコヒーレント性への気の影響可能性に関する予備実験結果を報告する。