2001 年 19 巻 1 号 p. 210-215
それぞれ気功法の異なる気功師3名に対し、その受け手を約4kmの遠隔地に配し、気の送信および受信における両者の脳波変化を調べた。開始前安静40分の後、40分の実験時間帯の間に3回送気を行った。1回の送信時間は5分〜10分で、その時間帯は送信側の実験者が送信者に指示し、受信側は被験者も実験者も40分の開始、終了を知らされるのみである。終了後、再び安静を40分計測し、残留効果を検討した。その結果、α波振幅およびピーク周波数の時間経過に、送信者と受信者の間で近似的な変化の傾向がみられた。送信時と非送信時との間には有意な差はみられなかった。