東洋医学では、"自然治癒力"、"つぼひびき"という言葉がよく使われる。なかでも、治癒力が目標とする自然状態(健康)とはどのようにして定められ、維持されているのか、"つぼ"はそれと如何にかかわっているのかに注目している。 "つぼ"については、五年前より"経穴経絡の神経ネットワーク説"をとなえている。脳には自律神経調節等のデータベース(成長の時々を記録した健康パターン)を記憶する『場』があり、生体が直面した刺激と対比され、異常を知らせる反応(バイタルサイン)が、証経絡現象(経穴反応点、良導点、発赤、硬結等)として表れるのではないかと考えている。