国際生命情報科学会誌
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第19回生命情報科学シンポジウム
前頭部α波パルス光同調法による血中カテコラミン値の変化についての検討
亀井 勉井城 延明鳥海 善貴大野 智神保 聖一
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2005 年 23 巻 1 号 p. 161-163

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抄録
メンタルリラクセーションを促す方法の一つとして、光フィードバック(Photic Feedback;PFB)が知られている。これは、頭部からα波成分を抽出し、その周波数と振幅を光の周波数と輝度にリアルタイムで変換させる技術である。PFBは通常、閉眼中の眼に点滅光を照射するので、使用者によっては、眼にとって物理的ストレスにもなり得る。われわれは、点滅光が眼に刺激とならぬよう、赤色発光ダイオード光を前頭部のみに広範に照射するPFB-前頭部α波パルス光同調法(PFB-FAPPS)を開発した。10名の健常者を対象に、1回15分間、1日2〜4回本法を実施し、1回目と21回目の実施前に血清カテコラミン濃度を測定した。その結果、α波の賦活化とともに、血清中のエピネフリンとノルエピネフリンの濃度の減少が認められた。これにより、PFB-FAPPSを繰り返し実施すると、ストレスを軽減させる効果が期待される。
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© 2005 国際生命情報科学会
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