国際生命情報科学会誌
Online ISSN : 2424-0761
Print ISSN : 1341-9226
ISSN-L : 1341-9226
要旨
意識の世界が脳波でどこまでわかるか
(第24回生命情報科学シンポジウム)
河野 貴美子
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 25 巻 2 号 p. 250-

詳細
抄録

現在の科学では簡単には説明がつかないと思われる現象の多くが、人間の意識が大きく関わるような問題である。意識の根源のすべてが脳にあるかどうかはともかく、意識に一番深く関わる器官が脳である以上、現象を探るために、脳の計測をまず試みようとすることは当然であろう。さまざまな非侵襲的な脳機能計測のうち、そのときの意識状態を一番乱すことなく計測できるのは、現時点では脳波と考えられるが、さて、では脳波で意識の世界がどこまでわかるのだろうか。そもそも意識とは何であり、脳の構造とどのように結び付けて考えたらいいのだろうか。今までの計測事例と脳の科学から、考えてみたい。

著者関連情報
© 2007 国際生命情報科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top