国際生命情報科学会誌
Online ISSN : 2424-0761
Print ISSN : 1341-9226
ISSN-L : 1341-9226
講演
人類がなし得なかった"悟り"の科学的方法
&quto;いじめ&quto;を終わらせる俯瞰した視点の獲得について
佐藤 数行
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 34 巻 1 号 p. 74

詳細
抄録

近年、意識の研究において、その科学的・論理的探究方法が分析され、その問題点の整理がなされている。そこで明らかになった課題は「"思考している自分自身をも対象にしなければならない&quto;というパラドックスを超越した客観性を如何にして確保するのか」というものである。そこで本講演では、従来の人間の思考法がもつ視点と、新たに「同時存在・二重構造」に基づく視点の違いを明らかにする。 さらに、その「新たな視点からの俯瞰」が「自我」と「観ている世界」の合一(=自我の主体と客体の合一による「自我に基づくこだわりの消滅」)を誘発し、観ている世界を変容させている事例を紹介する。その「自我」と「観ている世界」との合一が「人類がなしえなかった科学的な&quto;悟り&quto;=意識の創発」でもあり、その創発した意識(視点)の理解が、いじめを終わらせる量子論的な思考様式であることを示す。

著者関連情報
© 2016 国際生命情報科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top