抄録
デジタルネイティブ世代とも呼ばれる日本人大学生の他者信頼と特異体験(不思議体験)を検討した。分析データは前報の有効データ285件にその後の調査で取得した有効データ586件を加えた計871件(男330人、女541人)で、女子大の学生300人(群A)、男女共学大学の女子大生241人(群B)と同大学の男子大生330人(群C)の3群に分けて比較した。結果、群によって回答傾向の異同が見られた。肯定的・楽観的回答率の群間の差は特異体験では10ポイント以内であったが、信頼に関する2項目では差は10ポイントと24ポイントであった。群間の多重比較(Scheffe)で肯定的・楽観的回答率に有意差がなかった項目は、信頼に関する1項目、既視感、金縛り、予感、死者気配、第六感信奉、その他の体験で、これらは比較的安定と考えられた。また、テレパシー・透視・体脱体験で弱い正の相関と群間の差が見られた。