国際生命情報科学会誌
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講演
癒しの科学における心的外傷後成長(PTG)とヘルパーセラピー原則
いとう たけひこ
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2017 年 35 巻 2 号 p. 120-

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抄録
心的外傷後成長(Posttraumatic Growth:以下PTG)とは、「トラウマティック」な出来事、すなわち心的外傷をもたらすような非常につらく苦しい出来事をきっかけとした人間としてのこころの成長をさす。PTGには「他者との関係」、「新たな可能性」「人間としての強さ」「スピリチュアルな変容」「人生に対する感謝」の5因子がある。これらの特徴が東日本大震災での被災者のインタビューや作文をとおして見出された。ヘルパーセラピー原則とは、他者を助ける個人は自分自身を助けるという効果があることである。東日本大震災では、被災者でありながら職業的ヘルパーあるいは自発的ヘルパーであった人びとの語りから、この原則が確認された。これらの現象は、災害、事故、犯罪などからの生存者や病気や被害の当事者だけでなく、広く人間全般にとってあてはまる普遍性をもつ。癒しの科学を追究するにあたり人間関係やスピリチュアリティの持つ意味をともに考えていきたい。
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