労働科学
Online ISSN : 2187-2570
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論説
シルバー人材センター女性会員の増強
小林 謙一
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2011 年 87 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

現在,日本のシルバー人材センターは優に1,000を超えている。1980年に初めて設立された時は90ほどだったが,東京都の職員が失業対策が少なくなった状況に対し,一般の高齢者の短期・臨時の就業を考案したのである。それに対し,政府が対応し,「高年齢雇用法」を立法し,旧労働省の管理のもとに都道府県の市区などのセンターが誕生したのである。初期には,入会会員の70%以上が男性で,女性は30%未満だったが,数年後には30%以上になった。だが,その後は33%ほどで停滞している。しかし,女性が40%のセンターもあれば,20%台にとどまっているセンターもある。本稿では,東京都のセンターで聞き取りなどをしつつ,両者の差異を明らかにしようとしている。そして,単に女性の増加だけでなく,増強の女性のあり方を考えようとしている。(表2)

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© 2011 公益財団法人 労働科学研究所
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