標準化研究
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化粧用クリームの手触り品質の客観的評価に関する研究
その1保湿クリームの主観評価と物理特性の関係
石倉 弘樹
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2004 年 2 巻 1 号 p. 37-52

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抄録

市販の5種類の保湿クリームについて,摩擦係数,挿入抵抗,引き抜き抵抗,動的弾性率,動的損失をいくつかの条件下で測定し,10人の被験者にる評価用語「すべすべ感」,「伸び」「コク」,「べとべと感」,「さらさら感」,「乾燥しそう」,「吸いつき感」「さっぱり感」についての主観的評価を行い,これらの関係を調べた。この結果,消費者は「すべすべ感」,「伸び」,「さらさら感」,「さっぱり感」が強く,「べとべと感」の低い製品を好んでいることがわかった。また「すべすべ感」は摩擦係数や遅い周波数の動的弾性率,「伸び」は高い速度での摩擦係数「さらさら感」と「さっぱり感」は遅い速度での摩擦係数,「べとべと感」と関連が強いことがわかったが,「べとべと感」と強く関連する物理特性を見つけることはできなかった。

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