標準化研究
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2 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 星野 裕, 棚辺 洋一, 広瀬 幸雄
    2004 年2 巻1 号 p. 1-20
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    各国の産業技術基盤の構築に国際標準化,特に規格戦略が大きなウェイトを占めるようになってきた。
    我が国でも標準化戦略(経済産業省)に見られるように,国・関係団体及び途業においても戦略が図られている。
    本論文では,国際標準化の必要性を概観しながら,企業においては社内標準化,特に技術標準の構築が企業競争の差別化に重要であることを論じる.
    またその技術標準の構築には,統計的法則で立証された普遍解を見出すことが重要である.そのための方法論としてSQCを活用した検証・改善活動の検証例を紹介し,社内標準化構築のためのアプローチを提案する.
  • 石島 隆
    2004 年2 巻1 号 p. 21-35
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ビジネスのために生成・加工・利用・伝達される情報(これを「ビジネス情報」と呼ぶ。)の証拠力を確保・向上するためには,[1]情報の原本性保証,[2]情報の生成・加工・利用・伝達プロセスの信頼性保証とともに,[3]その情報がもつ意味について,作成者と利用者が共通認識を形成する仕組みが必要である。
    本稿では,まず,ビジネス情報の証拠力の概念について検討し,ビジネス情報の証拠力確保・向上策の全体像と具体例を概観する。その上で,情報の意味付けの観点からビジネス情報の標準化を取り上げる。
    ビジネス情報の標準化の仕組みとしては,最近,XML(eXtensible Markup Language)をベースとした情報の記述の標準化が注目されているが,その標準化と実務への適用が,情報の生成・加工・利用・伝達プロセスにおいて果たす役割と効果について考察した。
  • その1保湿クリームの主観評価と物理特性の関係
    石倉 弘樹
    2004 年2 巻1 号 p. 37-52
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    市販の5種類の保湿クリームについて,摩擦係数,挿入抵抗,引き抜き抵抗,動的弾性率,動的損失をいくつかの条件下で測定し,10人の被験者にる評価用語「すべすべ感」,「伸び」「コク」,「べとべと感」,「さらさら感」,「乾燥しそう」,「吸いつき感」「さっぱり感」についての主観的評価を行い,これらの関係を調べた。この結果,消費者は「すべすべ感」,「伸び」,「さらさら感」,「さっぱり感」が強く,「べとべと感」の低い製品を好んでいることがわかった。また「すべすべ感」は摩擦係数や遅い周波数の動的弾性率,「伸び」は高い速度での摩擦係数「さらさら感」と「さっぱり感」は遅い速度での摩擦係数,「べとべと感」と関連が強いことがわかったが,「べとべと感」と強く関連する物理特性を見つけることはできなかった。
  • 藤井 春雄
    2004 年2 巻1 号 p. 53-65
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    雪印事件,BSE(牛海綿状脳症,狂牛病)問題,虚偽表示などなど,近年の食品安全に関する問題は,企業の隠蔽体質も含め,大きな社会問題となった。又,食に関する消費者意識も大きく変化して来た。
    この様な中,虚偽表示に対する大幅な罰則強化を盛り込んだJAS法改正も決定し,ISO分野でも,ISO 22000(従来ISO 20543と言われていたもの)が,2004年度末に発行予定である。
    そこで,ISOを普及・指導する立場にある者,又食品事業関係者が,どのように食品安全への取り組みを行ったらよいか,について取り纏めた。
    その主な内容は,筆者の所属する研究フォーラムで構築した診断プログラムであり,PP診断プログラムおよび6段階評価プログラムの徹底した標準化を推進して来たものである。
  • 澤田 善次郎
    2004 年2 巻1 号 p. 67-80
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    グローバル時代の規格戦略は,「ものづくり」に生きる日本および日本企業の将来にとって,重要性が高い。国家戦略・経営戦略の一環としての規格戦略について考察するとともに,具体的にそれらの戦略の構築と適用をどのような考え方・進め方で実施すべきかについて検討する。
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