映像情報メディア学会誌
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技術解説
可視光通信
中川 正雄
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2006 年 60 巻 12 号 p. 1908-1913

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抄録

いつでもどこでも情報を受け取ることのできる無線通信の普及にはすごいものがある. 電波, 特に波長が10cm程度以上の波は, ビルの谷間でも, 室内でも, どこからともなく入り込み, いつでもどこでも情報を交換するという我々の要求を満たしてくれる. こうしたモバイル技術の次に来るものとして, ユビキタス技術が期待されている. これはあらゆる物が情報を発する技術であり, 物の管理のためだけでなく, 街やオフィスなどを, 人間にとって便利に, 安全に, 楽しくするための技術である. こうしたことを可能にする可視光通信技術について述べていく. 見える光は電波と同じ波の一種なので, 当然ながら, 情報を伝えることができる. 可視光通信の可能性をユビキタスなインフラとしてのメリットや社会的メリットから探っていく.

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© 2006 一般社団法人 映像情報メディア学会
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