抄録
近年,精度の向上や価格の低下によって3Dプリンタが普及し,さまざまなものづくりに応用されている.しかし,3Dプリンタの精度には限界があるため,入力するデータを過度に高精細化しても印刷した時に違いが感じられない可能性がある.これまでの3次元モデルの圧縮品質に関する評価はCG上に限られており,実際にプリントした上での品質評価はほとんどなされていない.そこで本研究では,3次元モデルをポリゴン圧縮によって簡略化させ,それらを3Dプリントして13名の被験者により主観評価実験を行うことで,3次元モデルの圧縮品質とプリントされたモデルに対する主観品質の関係性について調査した.その実験結果から,面数やPSNRと主観評価値がモデルによらずほぼ一対一に対応するということを明らかにした.これにより,プリンタの性能や所望する印刷品質を考慮したうえで3Dモデルの圧縮を行ったり3Dモデルの生成を行ったりすることが可能となる.