映像情報メディア学会誌
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論文
自動車のサイドミラーを代替するカメラモニタシステムに求められる視野の大きさとその実装可能性
窪田 悟菊田 勇人龍 智明北島 洋樹
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2021 年 75 巻 2 号 p. 319-324

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抄録

自動車のサイドミラーを代替するカメラモニタシステム(CMS)に求められる視野の大きさ(カメラの視野)を,走行環境,走行速度,運転経験,左右の違いを変数として実験的に検討した.運転経験が豊富な学生ドライバ23名に,多様な走行条件で収録した後方視界映像の視野の大きさを好適条件に調整させた.静止車両のダッシュボード上の左右に7型モニタを配置して運転席から調整した.ドライバが調整したCMSの水平視野は23名の平均値で41゚~45゚であった.左折時に広く,運転経験が長いドライバほど広いという傾向は有意であったが,その他の変数は有意ではなかった.水平視野41゚~45゚は,従来ミラーより広く死角の低減に有利だが,表示倍率の規制のため,この大きさの視野の実装は容易ではない.モニタサイズと視距離を変数として,実装可能な視野の大きさについて考察した.また,主に運転経験に依存する個人差を考慮する必要性を指摘した.

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© 2021 一般社団法人 映像情報メディア学会
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