2023 年 77 巻 4 号 p. 552-555
フットステップ錯視の生起には,背景となる格子パターンの輝度差によって,その上を動くパターンの見かけの速度が変化することが大きな要因であると主張されている.この「輝度コントラストの関与」を定量的に明らかにするために,本研究では,等輝度に設定した格子パターンを用いて,フットステップ錯視の強度を評定法によって求めた.その結果,必ずしも等輝度で錯視が最小とはならず,また,背景の輝度コントラストの増加が必ずしも錯視強度の増加を引き起こさないという結果が得られた.