サッカーのペナルティキック(PK)は,試合の勝敗を決める上で重要なプレイである.PKを蹴るキッカーの軸足の角度とシュート方向に関する統計的な分析が報告されているが,キッカー個人ごとの分析はなされてない.本研究では,キッカーの軸足の角度とシュート方向をキッカー別に分析した.12名のキッカーがゴールの四隅を狙って5本ずつひとり20本シュートを蹴る実験を行い,計240本のPK映像を分析した.GKがキッカーの軸足の角度からシュート方向を予測することを念頭に「予測が容易なキッカー」「予測がやや可能なキッカー」「予測が困難なキッカー」の3つに分類した.分類結果を用いて,全キッカーではなくキッカー別の軸足の角度のデータを使用したほうがシュート方向予測の正答率が向上するか検証した結果,正答率が全体で14ポイント向上した.