映像情報メディア学会誌
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特集論文
透過型繰り込みエリプソメトリーによる強誘電性ネマティック液晶の屈折率波長分散の定量的評価
阿部 朔之介柴田 陽生木村 宗弘赤羽 正志
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2024 年 78 巻 6 号 p. 677-682

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抄録

強誘電性ネマティック液晶(FNLC)は,その高い比誘電率.流動性,および柔軟性により,液晶の応答速度の向上やフレキシブルな電子デバイスへの応用が期待されている.しかし,デバイス応用において重要なFNLCの常光屈折率no(λ)と異常光屈折率ne(λ)の波長分散の決定が従来のネマティック液晶と比較して困難とされていた.そこで本研究では,くさび形セルを利用した屈折率測定法とブリュースター角反射法の両方から,任意の波長におけるFNLCのno(λ)とne(λ)について決定できることを実験的に示した.求められたno(λ)とne(λ)は,ネマティック液晶の屈折率波長分散の決定手法として実績のある透過型繰り込みエリプソメトリーにおける解析の初期値として使用し,可視光域でのFNLCの屈折率波長分散を求めることができた.

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