2026 年 80 巻 1 号 p. 100-107
直交色振動不可視マーカは,色度変化を高速に行うことにより不可視化した2次元マーカを埋め込むことで映像視聴体験を阻害せずに情報を付加するディスプレイ-カメラ間通信の一手法である.従来手法では,あらかじめRGB色空間において原画像からの画素値の範囲を線形変換を行って狭める処理を行っていたため,輝度・色度共に提示可能な色の範囲が制限される.本研究では,YUV色空間において各成分に応じた処理を行う変換手法を提案し,復号性能を維持しながら提示可能な色の範囲を拡張する.復号性能の評価として復号率および復号時間を計測し,画質評価としてはPSNRを算出した.実験結果により復号性能を維持したまま提示可能色範囲を拡大することで画質劣化を低減したことを確認した.