テレビジョン学会誌
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ブロッホラインメモリーの動作原理および今後の可能性
檜高 靖治小西 進
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1984 年 38 巻 12 号 p. 1036-1044

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抄録
従来のバブルドメインを利用した高密度固体磁気記憶素子に代って, バブルドメイン周辺境界の磁壁中の微細構造を利用した超高密度固体磁気記憶素子の概念を作り上げた.記憶容量はチップあたり100Mビット以上に達する可能性が示されている.ここで提案されているブロッホラインメモリーは, メイジャラインではバブルドメインの有無によって情報を表し, 情報の書込み, 読出しにはバブル発生器およびバブル検出器を使う.本メモリーの特長は, 情報記憶部をバブルドメインを細長く伸ばしたストライプドメイン周辺磁壁で構成し, その中にブロッホライン対の有無の形で情報を記憶していることにあり, これが超高密度記憶を可能にする理由である.
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