テレビジョン学会誌
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中間調強調を施したディザ法によるカラー表示
原 肇中野 吉孝田中 政彦吉田 良教大脇 健一
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1985 年 39 巻 9 号 p. 806-812

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抄録
画像の表示および伝送において, ディジタル信号をそのまま取り扱える2値表示デバイスが研究されている.2値表示デバイスには, 液晶やAC型プラズマディスプレイパネル等があり, これらは各セルがオンかオフの2状態しかとれない.しかし, この2値で濃淡画像を表示する研究は, ディスプレイ装置, 印刷の両面で進められている.本論文では, 2値表示デバイスで濃淡画像を表示する方法として, 組織的ディザ法を用い, 画質をより向上させるように閾値を定める中間調強調の方法を提案し, 定量的に比較検討を行った.さらに, この方法をカラー表示にも適用した.その結果, 従来のディザ法に比べ画質を向上させることができた.また, 2値ディザと多値ディザの意味を明確にし, 2値と多値のディザ化画像を白黒およびカラーで表示した.
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© 社団法人 映像情報メディア学会
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