テレビジョン学会誌
Online ISSN : 1884-9652
Print ISSN : 0386-6831
ISSN-L : 0386-6831
高感度FTCCD撮像素子を用いた単板カラーカメラ方式
古沢 俊洋東 栄一郎小嶋 数明石本 一男渡辺 透数井 一弘野口 善光佐々見 輝歳土井 淳雅
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 41 巻 11 号 p. 1019-1025

詳細
抄録
1/2インチ光学サイズの水平600画素, 垂直504画素のクロスゲート構造フレームトランスファ方式CCD固体撮像素子を用いたカラーカメラシステムを開発した.撮像素子としては, 開口窓面積の増大を図り, 信号電荷のオーバフロードレインへの損失を抑制することによって, 従来素子に比較して可視光領域の光感度を向上させた.カラーフィルタは, Ye, G, Cyの補色系ストライプ型フィルタを採用した.素子の駆動および信号処理に必要な全パルスは, 新たに開発したタイミングICによって発生される.また, 垂直系の8相のクロック専用のドライバICを開発し, 3.58MHzの高速フレームシフトを可能としている.さらに, カラー信号処理ICも新たに開発したことによって, カラーカメラシステムの部品点数を大幅に削減し, 小型化することが可能となった.
著者関連情報
© 社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top