抄録
本格的な地球観測を行うための人工衛星の登場は1972年のLANDSATからである.現地調査が主であった資源探査や環境調査の世界において, 上空約900kmの高度より広範囲を瞬時に観測できる衛星リモートセンシングの出現によりその研究方法は大きく変化した.その根本には, リモートセンシングセンサの開発と, 取得されたリモートセンシングデータの解析技術がある.ここでは衛星リモートセンシングの歴史を振り返り, 衛星開発・センサについて話を進め, 最後にリモートセンシングデータの特徴とその解析処理技術について触れたい.