抄録
番組素材信号の将来の局内伝送システムへの適用を目指して、高密度光波多重が可能な位相ダイバーシティ方式によるコヒーレント光伝送実験を行った。非圧縮ハイビジョン信号を想定し、1.485GbpsのBPSK信号を受信する実験を行い、受光電力-35dBm以上で誤り率が10^<-12>以下という結果を得た。従来、位相ダイバーシティ方式のボトルネックであった広帯域な乗算器を開発し、良好な直線性を確認した。また、光波を配列可能な最小間隔を把握するために干渉妨害実験を行い、シンボルレートの3倍の間隔で配列可能であることがわかった。