抄録
現在ISOでは、マルチメディア対応符号化方式としての国際標準勧告MPEG4の審議が進められている。MPEG4では、既存標準ではサポートしていない新機能の実現と、さらなる符号化効率のアップが求められている。特に誤り耐性能力を積極的に符号化方式に内在させようとする試みや、任意形状物体の効率的な符号化、さらにはCGをも意識した新たな背景メモリの導入など、従来には検討されていなかった新たな技術が多数盛り込まれている。NPEG4の第一バージョンは今年10月末に技術的な審議を凍結するが、ここではその具体的な内容と今後の動向を概説する。なおMPEG全体の情報はhttp : //drogo.cselt.it/mpegで見ることができる。