抄録
住宅設計において設計者と住まい手の意志の疎通を図るために、我々はバーチャルリアリティ技術を応用して仮想世界への住空間構築、及びその機能や環境の疑似体験を実システムとして可能にするための技術開発を行ってきた。そしてショールームにおけるシステムキッチンのデザインプロセスや都市再開発プロジェクトにおいてVRシステムを導入し、設計関係者間の意志の疎通を図ることに成功している。本稿では、顧客サービスをより拡大するため、LAN対応であった既存のVRシステムをインターネット対応型に拡張することを目的とする。VRMLをシステムのベース言語として位置づけ、低価格・クロスプラットフォームのサポート・簡単な操作性をキーワードに新たなネットワーク型VRシステムの開発を行う。