抄録
昨年この研究会で喋った内容は、予稿に記載したものとかなり異なっていたので、その部分を簡単にまとめておき、その最後に述べた演者の関心事、a.思考の道具としてのHCの価値は低下するか?b.一般写真(フォトフィニッシング)市場でのデジタル処理サービスは歓迎されるか?c.オンデマンド印刷は普及するか?d.写真プリントや印刷物への人々の執着は根源的なものか、学習効果(慣れ)に過ぎないか?がこの1年でどうなったかを述べ、更に演者側の思考の変化も紹介する。重要な結論の一つは、HC出力あるいはフォトフィニッシングの分野では、デジタル技術と集中処理の間の矛盾が特にはっきり出るらしいということである。